わびさび (Wabi-Sabi)

今週末は久々に温泉に行ってきました。やっぱり秋はいいですね。食べ物も美味しいし、景色も紅葉の季節で最高でした。 温泉宿のサービスも良くて、露天風呂での月見酒サービスが最高で、秋の夜空を見ながら美味しい酒をゆっくり飲んで、いろんな思いにふけっていました。


「わびさび」という言葉がありますが、日本の美意識の一つとして世界的にも認知されてきました。静かさや質素さ、不完全さなどから美しさを感じる概念や感覚のことですが、あまり感性が強くない私でも、今回は「わびさび」を体感した気持ちになりました。紅葉で枯れかかった木と、虫の鳴き声以外何もない空間で、素っ裸で温泉に浸かる自分がちびちびと酒を飲む。これほど贅沢な体験は日常では味わえないものです。

普段サービスとは何かを考える仕事をしていると、どのように人と人がつながるか、人とモノがつながるかに意識が行きがちです。エンターテイメントの世界では、おそらくネットワークが生み出すシナジー効果を価値にして、にぎやかさ、派手さ、豪華さなどを演出することに知恵を絞る方が主流でしょう。一方で、つながりを絶ち、孤独感や自然への没入感を価値にするサービスというものも、旅館のような非日常を体感させるサービス業では重要な要素だと思いました。

また明日からデジタルで繋がった電脳空間でお仕事が待ってます。果たしてデジタル世界でわびさびを演出することはできるのか?

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