戦略的学習力 (Learning Strategies)

11月には中小企業診断士の2次試験があります。去年1回落ちているので今年はなんとかクリアしたいとは思います。資格の勉強は継続力が必要なのですが、なかなかモチベーションが持続しないのが悩みです。この資格を取って独立コンサルタントになるんだ!などということは全然考えていないのですが、日頃の業務にも活かせそうだと考えて勉強し始めたのがきっかけでした。

そもそも資格ってなんのために取るんだろう?と今更ながら考えている時に、あるキーワードで多くの記事が書かれていることに気づきました。その言葉とは「戦略的学習力」というものです。これはマイケル・オズボーン教授が2017年に発表した「スキルの未来」という論文で注目された考え方で、2030年に必要とされるスキルのトップになったものです。


 簡単に言うと、「新しいことを学ぶ力」であり、これからの変化の激しく、予測しにくい社会で生きていくためには未来を見据えたスキルを効率的に獲得していく学習能力が最も重要になるというものです。(ちなみにこの教授は2013年に「雇用の未来」という論文で、人間の多くの仕事がAIにとって代わるという発表で有名になりました。)

このスキルは、自分の強みを自覚した上で、それを生かしながら未来に求められるスキルを効率的に学習するという能力であり、そのような力を身につけるには「メタ認知力」(物事を上の視点から見る力)が必要とされています。

中小企業診断士の2次試験は、事例企業の強みを見つけ、その企業が強みを維持・強化できる機会を見つけて、大局的・具体的な観点から助言をするというものです。何やら戦略的学習力と共通点が見えてきました。

まんざら無駄な勉強ではなさそうです。


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