経済学とIT (Economics & IT)

 世の中の動きというものは本当に複雑で、本質を把握することは不可能なのではないかと思うほど多様性や多面性があります。ところが何十年かに数人の天才がそれをうまく整理してくれています。ファインマン教授はその一人で、物理学を小説のように分かりやすく解説し、3つの体系でシンプルに教科書にまとめられていましたのを思い出します。

経済学ではマンキュー教授のミクロ経済学、マクロ経済学がそれに当たると思います。世の中の財やサービスの流れを、ケーススタディとともに分かりやすく説明していて、理論を10の原理として整理しています。


私は今までIT専門で仕事をしてきたので、経済学についてはほとんど無知でしたが、この経済学原理を見るといかにITと密接な関係があるかということに今更ながら気づかされました。

それもそのはずで、経済学が「財とサービスの分配をいかに行えば人々の生活が潤うのか?」を研究する学問であるのに対し、ITは「財とサービスを情報を使ってどのように生み出していけば人々の生活が潤うのか?」ということなので、本質的には同じだと思うのです。

そう考えるとITもミクロな視点とマクロな視点で整理するのが良いなと思い、図にしてみました。エンジニアはどうしてもミクロを追求したくなるのですが、マクロな視点でITをどのように活用していけば良いのか?というテーマは、今後DXを検討する企画系やアーキテクトにとって重要になってくると思います。

IT系エンジニアはますます経済についての専門知識が必要とされる時代ですね。IT系エコノミストという職種が脚光を浴びる日が来るかもしれません。


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