元気ですか? (Are you healthy?)
4月は健康について考えてみたいと思います。
Wikipediaで「健康」を見てみると衝撃なデータが目に止まりました。2011年のアンケートですが、「あなたは健康ですか?」と聞いてYesと答えた人の割合が、OECD34カ国中、日本は最下位で、3割ほどしかいないと言う事実です。(ちなみにアメリカがトップで90%)
比較的日本人は健康に敏感であり、ジムに通っている人がいたり、オーガニックな食べ物に拘ったりしているので、このデータは信じ難かったのですが、「健康」と言うものの定義を改めて考えると、どうやら日本は問題の多い国だと言うことがわかります。
WHOの定義では、健康とは「身体的、精神的、社会的に良好な状態」を指すとあります。体が健康でも精神的にストレスが多かったり、社会環境が悪いと健康と言えないということです。
精神的な成熟度を表す考え方の一つに、「マズローの欲求5段階説」があります。人間は提示の欲求が満たされると次の次元の欲求を求めるようになり、高次になればなるほど自己実現欲求が高まっていくというものです。私はこれを精神的な健康のバロメーターとして見るのが良いと考えています。
また社会的な健康の概念は、1986年にWHOのオタワ憲章で整理され、8つの社会的決定要因によって健康は構成されるとされています。衣食住が満たされているだけでなく、社会の情勢や、昨今のダイバーシティのムーブメントにあるような公正・公平な環境にいることで、健全性が違ってくるということです。
日本は、一見平和であり、物質的にも満たされていますが、男女の公正さは世界でも下から数えるほどに悪い国ですし、教育も欧米に比べると画一的であり、独創性を伸ばす方向には見えません。このような社会的要因が満たされることで、個人の自己実現欲求も高まっていき、心身ともに健康であると言える人が増えるのではないかと思いました。
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