タスクとスキル (Tasks and Skills)
いよいよ2021年が始まりました。今年からは気分を新たに楽しいことをやっていきたいと思います。
年末に色々と今後の自分のキャリアについて考えていたところ、IPA (独立行政法人 情報処理推進機構)がiコンピテンシディクショナリというのを出していることに気づきました。これはIPAが以前出していたシステム開発の共通フレームや、ITスキル標準などの知識体系を再整理したもので、IT業界における仕事(タスク)と能力(スキル)を網羅的かつ体系的にまとめています。
会社は企業戦略に従って組織構造を設計し、その組織が持つ機能や役割をタスクとして設計します。さらにそのタスクを実践していくために必要なスキルを設計することで、人的資源(個人)をどのように獲得していくかを考えます。
伝統的な日本企業が能力主義的人事制度(メンバーシップ型)で、欧米が職務主義的人事制度(ジョブ型)という区別は、人事評価を上の図でいうところのスキルをベースに考えるか、タスクをベースに考えるかの違いなんですね。
ちなみに私は入社して以来、ずっと外資系で働いてきたのでジョブ型の雇用制度に慣れてしまっています。でも今の会社では、個人のスキルアップのための費用を出してくれたり、メンバー一人一人が持つべきコンピテンシー(ソフトスキル)を評価することを文化にするなど、能力主義的な面もたくさんあります。やはり両面をバランスよく重視することが必要なんでしょうね。
個人のスキルは組織に属して何らかのタスクを実践することで成長するものですし、逆にスキルの高い人がタスクを実践することで、組織はより良いパフォーマンスを得ることができるので、お互い持ちつ持たれつの関係ということだと思います。
個人にとって良い組織で働くというのはとても重要ですね。
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