ポートフォリオ (Portfolio)
「最近年末になり、お客様のシステムポートフォリオを整理しています。」と聞いて皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか?この「ポートフォリオ」という言葉は、そもそも意味がわかりにくいし、業界によって使い方が微妙に違います。
元々は書類を入れるケースのことを指す言葉ですが、金融業界では金融資産をどれだけ所有しているかを指す言葉になります。(国際株式20%、国内株式30%など)ところがデザイナーやクリエイターなどにとっては、ポートフォリオは自分の作品をアピールする資料を指し、面接などで職務経歴書の代わりに提出してプレゼンをするそうです。
私が働くIT業界では、IT部門の所有するシステム資産を整理したもの。というイメージです。どのような業務にどんなシステムがあって、今後どのように改善していくのかを把握するための羅針盤のような資料になります。
私はこのポートフォリオという考え方が好きです。いろいろな情報を整理してまとめることができ、相手に伝えやすくするために情報の順番を入れ替えたり、差し替えたりすることを前提とした整理法です。金融資産にしても、自分を表現するツールとしても、複雑なITシステムを表現するにしても、共通して言えることは、常に状況に合わせて入れ替えや差し替えをすることで柔軟に環境に対応していく必要があるからです。
ちなみに同じIT業界でもWebクリエイターなどは面接で自分の実績をカッコよく整理してポートフォリオを面接で使うそうです。これからはITによるサービスは、デザイン思考といってアート的なセンスを持った人材を必要としますし、ソフトスキルを見るためにプレゼン能力も必要になってきますので、「ポートフォリオを作って自己アピールしてください。」という面接方法が有効になるかもしれません。
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