ドメイン駆動戦略 (Domain Driven Strategy)
最近とても注目しているソフトウェア設計手法に、ドメイン駆動設計というものがあります。これは現実世界の問題や課題をモデル化する際に、問題領域(Problem Space)をドメインとして認識し、関係者全員が理解できる言葉で表現していく手法です。そのドメインに対応する様に解決領域(Solution Space)を設定します。これがソフトウェアになるのですが、この様に考えることでソフトウェアの単位や範囲が明確にできるというものです。
例えば新型コロナ問題に関する問題領域を「新型コロナドメイン」と定義し、そのドメインでの課題点は、「自分の感染リスクを軽減したい。」であるとします(問題領域の一部)。その課題を解決すべく、サービス提供者は感染マップを解決策として提供する(解決領域の一部)、といった区別をしていきます。両者の領域が重なった時にそこに価値が生まれるので、利用者はそのサービスを使う様になるというわけです。
これに私は組織を重ねて考えることで、組織のあり方を整理するのに分かりやすいと考えています。
組織は何かの社会問題に取り組むために、自分の存在意義を問い続けていきます。これはミッションとして企業戦略のトップに位置付けるべきものです。またミッションを遂行することで、ありたい組織像をビジョンとして定義し、そこに向かって様々なソリューションを提供していくことになります。それが顧客の問題領域にマッチすることで付加価値が生まれると考えると、上記の絵の様に3つが重なる中心を目指すべきということが言えると思います。
これをドメイン駆動戦略と呼びたいと思います。
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