キャリア遺伝子 (Career DNA)
私が働く会社には、様々な経験を持った人々が入ってきます。ITの業界と一言で言っても色々な職種があり、それぞれが持つスキルや知識が異なります。私はソフトウェア系ベンダーのカテゴリに属する会社をいくつか経験していますが、ハードウェア系ベンダーやシステムインテグレーターなどを経験したことがないため、それらに関係する知識は、体験ではなく外部の知識として持っている程度です。
この様にいろんなキャリアを持った人たちが集まって一つの仕事をするときに、どうやってロールモデルを作るべきか?というのは悩ましい課題です。これが正解というあるべきキャリア像は作れないんですね。
人それぞれのキャリアステップを時系列に見ると、経験の一つ一つが遺伝子の様に連なっていると感じます。この遺伝子配列はどれも同じではなく、一人ひとりの個性を形作ります。ユーザー系のIT部門からベンダー系に転職した人は、ユーザーの苦労を実体験として持った提案ができますし、ベンダー系からコンサルティング系まで経験している人は、ビジネス課題を具体的なITソリューションに落とし込むことが得意でしょう。このキャリアパスはどれが正解というのはなく、それぞれのパターンで得意・不得意があると思われます。
私も昔はベンダー経験しかないことでキャリアの幅が伸びないのではと悩んだ時期もあります。でも最近はそれも一つの個性として価値のあることではないかと考えています。大切なのは自分のキャリアパスのみを考えず、チームの集合知としてキャリアパスを考えないと、組織の価値は最大化できないのではないでしょうか?
皆さんのキャリア遺伝子はどの様な配列ですか?
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