アーキテクト (Architect)
私の父親は自動販売機やショーケースなどの冷蔵機器の設計士をやっていました。父の書斎には設計図を書くための大きな板があり、設計用の文房具や書籍が並んでいました。
私が中学生の頃だったか、お古の設計版をもらえることになり、自分の部屋で設計図の書き方を教えてもらったことがあります。ちょうどその時、我が家で犬を飼うことになったのもあり、三面図で犬小屋を描いて作ったのを今でも覚えています。
その後高校生になり、大学は建築系に行きたいと考えるようになりました。おそらく父の仕事ぶりを見て設計という仕事に興味があったのだと思います。しかし最終的には情報系の大学を選んだこともあり、仕事としてはコンピュータ関係になってしまいました。
10年前に注文住宅を購入しましたが、その時の建築士さんとのやりとりは印象に深く残っています。どんな家にしたいか、イメージはどんな風になるか、こうした時のメリット・デメリットは何かなど、毎週建築士と顔を合わせながら決めていったことを覚えています。
今私はソフトウェアのアーキテクトという設計の仕事をしています。このように振り返ると、私はアーキテクチャというものに一貫して興味を持っていると感じます。物理的な機械や建物のアーキテクチャとは異なりますが、ソフトウェアを使って顧客の望むものを具現化するというプロセスには、父親の仕事や建築士の仕事と共通するところがたくさんあります。
どこまで極められるか?これからも模索していきたいと思います。
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