シンプルに伝える力 (Simple is the best)

ようやく外出自粛のムードも和らいできて、今週末は久しぶりに外食をしました。外で食べるのはやはりいいですね。徐々に外界に体を慣らしながらこれからは生活をしていくのでしょう。その中でも海外旅行はその最終ゴールかもしれません。

この前テレビの番組で、旅行業のこれからについて、星野リゾートの社長が話していました。聞いていて、「なるほど。そんなに悲観的になることもないし、これからまた楽しい旅行ができそうだな。」と思わせる内容でした。
この時、私が特に関心を持ったのが、星野社長が、旅行業界の1社長としてとても明確に、シンプルに、かつ前向きに話す、経営者としての姿勢でした。
(引用:星野リゾート代表 星野佳路さん作画より)

星野さんは、これからの旅行業は、インバウンドが大幅に減る分、海外旅行をしていた日本人が国内旅行に戻ってくることを、具体的な数字で表しました。
そして、新型コロナの感染はワクチンができるまで続き、社会は医療崩壊を招かないように、感染者の増減に合わせて活動を調整するだろうという、とても分かりやすい見通しをしていました。

この2枚の絵だけで、これからの目指すべき方向性は誰にでも分かりやすいものになります。私が旅行業の従業員だったら、こういう話をトップがして欲しいと思います。

  • 具体的な数字で表す(信頼性のあるデータを使って)
  • 制約条件のある状態で将来を予測する(こういう状況になればこうなるという仮説)

これだけをシンプルに伝えるだけですが、本当に難しいことです。
改めて第一線の経営者はすごいと思いました。


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