財務分析 (Financial Ratio Analysis)

世界は想像を超えた事態になっています。4月末時点でアメリカの失業者は3000万人を超え、6人に1人が失業しているという状況で、さらに増えるという予想です。
これほどまでに人の活動が止まり、モノとカネが流通しない状況は、私たちの世代では最悪の出来事だと思います。

最近のニュースで飲食店等が悲鳴を上げているのは、自営業を身近に感じていない私にはショックな事実でした。休業して仕入れをしなければ自分の生活費さえ補助されれば良いのかと思いきや、家賃や人件費などの固定費が数百万円という単位で毎月消えていくというのは、当事者にとっては恐怖でしかありません。

現預金や短期有価証券などの運転資金を毎月の固定費で割ると、収入がゼロの場合に何ヶ月会社を続けられるかという数字が出ますが、どれだけ大企業でキャッシュを蓄えていても半年持つところはほとんどありません。
これからもしばらくは統制された経済活動が続くことを想定すると、キャッシュをためて投資を控える保守的な経営にならざるを得ないのかと想像します。


この図は経営の安全性、効率性、収益性を貸借対照表と損益計算書から計算する、主要な指標をまとめたものです。今回の話題と直接的な関連はないのですが、これらの指標を読み解いて企業にアドバイスをする中小企業診断士の仕事は、これからも非常に重要になってくるのではないかと思います。

アフターコロナを生き抜く経営というのは本当に難しくなりそうです。

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