ソフトウェアの品質は四角い? (Is Software Quality a Square?)
高級料理店にいくことはめったにありませんが、「この料理は高級だ」というものを表現するにはいろんなパターンがあります。
「素材が良い。」「味付けが良い。」「盛り付けが良い。」「雰囲気が良い。」「サービスが良い。」「コストパフォーマンスが良い。」などなど、これらが総合的に頭の中で評価されて、「このお店の料理は素晴らしい。」という印象が生まれます。
ソフトウェアの評価も料理に似ていると思いますが、形がなく評価が非常に難しいものです。
これをなんとか定量化しようと長年研究され標準化を試みている分野に、「ソフトウェア品質モデル」があります。これまではISO/IEC 9126という国際規格で定義されていましたが、現在は SQuaRE (Software Quality and Evaluation) (ISO/IEC 25000シリーズ)として進化しています。
SQuaREは大きく分けて、「製品品質モデル」と「利用時品質モデル」の2種類があり、開発者の視点と利用者の視点から見た、ソフトウェアの品質を評価する観点を整理するものです。
システム設計をする場合には、機能要件と非機能要件を定義しますが、主に製品品質モデルを参考に評価軸を検討します。つまり製品としての品質を重視した作り方に力点が置かれていました。
一方で、これからのシステム/ソフトウェア開発は、より利用者に対する価値を重視しなければ、すぐに陳腐化し、評価が下がる(=他のシステムに代替される)ようになります。
そのため、利用時品質モデルを設計時の評価軸に取り込む必要も出てくると思います。
技術の進歩により、昔のように一度作れば使い続けるしかないという制約が無くなってきており、システムも手作りからサービス利用に転換しつつある現代では、利用者の選択の自由度が上がってきていることが背景にあると思います。
いつの日かミシュランのような第三者がシステムやソフトウェアの品質を評価するような時代が来るのでしょうか?
補足:ちなみにSQuaREの仕様策定に関しては、早稲田大学の東先生を始め多くの日本人が主導しています。
「素材が良い。」「味付けが良い。」「盛り付けが良い。」「雰囲気が良い。」「サービスが良い。」「コストパフォーマンスが良い。」などなど、これらが総合的に頭の中で評価されて、「このお店の料理は素晴らしい。」という印象が生まれます。
ソフトウェアの評価も料理に似ていると思いますが、形がなく評価が非常に難しいものです。
これをなんとか定量化しようと長年研究され標準化を試みている分野に、「ソフトウェア品質モデル」があります。これまではISO/IEC 9126という国際規格で定義されていましたが、現在は SQuaRE (Software Quality and Evaluation) (ISO/IEC 25000シリーズ)として進化しています。
SQuaREは大きく分けて、「製品品質モデル」と「利用時品質モデル」の2種類があり、開発者の視点と利用者の視点から見た、ソフトウェアの品質を評価する観点を整理するものです。
システム設計をする場合には、機能要件と非機能要件を定義しますが、主に製品品質モデルを参考に評価軸を検討します。つまり製品としての品質を重視した作り方に力点が置かれていました。
一方で、これからのシステム/ソフトウェア開発は、より利用者に対する価値を重視しなければ、すぐに陳腐化し、評価が下がる(=他のシステムに代替される)ようになります。
そのため、利用時品質モデルを設計時の評価軸に取り込む必要も出てくると思います。
技術の進歩により、昔のように一度作れば使い続けるしかないという制約が無くなってきており、システムも手作りからサービス利用に転換しつつある現代では、利用者の選択の自由度が上がってきていることが背景にあると思います。
いつの日かミシュランのような第三者がシステムやソフトウェアの品質を評価するような時代が来るのでしょうか?
補足:ちなみにSQuaREの仕様策定に関しては、早稲田大学の東先生を始め多くの日本人が主導しています。
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