信長の野望 (Nobunaga's ambition)

昔好きだったゲームが「信長の野望」でした。それも初代版です。PC-6001mk2でやってた記憶が微かに残っています。
ご存知の方も多いと思いますが、これは戦国時代の日本でどうやって領地を増やしていくかというシミュレーションゲームですが、政治、軍事、経済など様々なバランスをとりながら他国との駆け引きを楽しむもので、まさに私たちの企業競争とも多くの共通点があります。

私の働く会社でも他社との競争はとても激しく、深遠な戦略が無いといずれ淘汰されてしまいます。ところがこの戦略というものを経営陣が作ったり、社員が理解して実行したりするのは本当に難しいものです。なぜかというと、作った戦略が正しいことを証明することはできず、完全な勝ちパターンは誰にも分からないからです。

こんな時には過去の歴史から教訓を経て作られた、戦略立案のノウハウは参考になります。
有名な経営戦略に「ランチェスター戦略」というのがあります。第一次世界大戦中の航空エンジニアのランチェスターさんが、戦争での勝敗を数式で表した、「ランチェスターの法則」というものを経営学に応用したもので、日本の経営コンサルタントが提唱し、日本でだけ流行った戦略だそうです。


考え方はシンプルで、シェアNo.1の会社だけが強者、それ以外は弱者とみなし、弱者は差別化戦略に特化せよ。というものです。
差別化戦略とは、局地戦に持ち込んで、一騎打ちや接近戦をしたり、一点集中で攻撃したり、陽動作戦で奇襲をかけたりするならば、兵力数で負けていても、武器性能が良ければ勝てるという理論です。
強者は兵力数で圧倒しているため、弱者の差別化された商品やサービスをすぐに取り込んで自分のものにしてしまいます。したがって全方位の総合戦に持ち込んで、数打ちゃ当たるで総攻撃をしてくるでしょう。それにまともに対応しても、弱者は体力で負けてしまいますよ、ということです。

この理論を知った時、桶狭間の戦いを思い出しました。
織田信長が今川義元を倒すため、少数の部隊で奇襲をかけて今川本陣めがけて一点突破した戦いです。小が大を制すという代表的な戦いの一つだと思います。

この時代でも織田信長の様な機転と発想力を持って戦略を練ることが重要なのかもしれません。

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