ダウジング (Dowsing)

ドラえもんのマンガで宝物を探すことができる、「ダウジング」の話があったのを覚えている人は、私と同年代だと思います。私も針金を曲げて野原を歩いてみた記憶があります。
ダウジングは世界でもかなり古い歴史があるらしく、地下水や貴金属の鉱脈を探すことができると信じられていた時代もあるそうです。
人間は昔から一攫千金を狙って、色々なものを発明する生き物ですね。

さて、本日は私の拙いビジネス知識を使って、あるツールを作ってみました。
コスト構造と収益構造を掛け合わせて、自社のビジネスモデルを表現するツールです。


管理会計の世界では、費用を変動費(VC)と固定費(FC)に分けて、損益分岐点分析(CVP分析)を行います。これにより、新しい事業や新商品を投入する際に、コスト構造を分析して意思決定することができます。
固定費の比率が高いと、利益が出るまでに時間がかかりますが、変動費が低いので利益率は大きくなります。一方で変動費の比率が高いと利益が出るのは早いですが、儲けも少ないということになります。

また、ビジネスモデルを収益構造の観点で単純に2つに分けると、ストック型とフロー型に分けることができます。ストック型は継続的に顧客から収益を得ることができるタイプで、サブスクリプションビジネスやリカーリングビジネスなどが含まれます。フロー型は都度商品を販売したり、仕事を請け負ったりするタイプです。
収益構造は一つの会社で一方ということはなく、大抵両方の性質があります。例えば、私の働いている会社では、ソフトウェア販売は、サブスクリプションモデルでストック型ですが、コンサルティング販売は、その都度お客様と契約をして終わるので、フロー型と言えます。

世の中を見ると、様々なフロー型ビジネスをストック型ビジネスに変換する考え方が浸透してきました。音楽が定額で聴き放題になったり、カーシェアやラーメンまでもが定額制になったりする時代です。

今の経営者はそのような意思決定をする際に、収益構造とコスト構造を両面で見るので、それをこの絵のようにタテヨコの面で表したら分かりやすのではないでしょうか?

経営者というのは、ビジネスを成功させるために、ちょうど良い変動費と固定費の割合と、ちょうど良いストックの売り上げとフローの売り上げ比の交差する点を、まさにダウジングのように探り当てるダウナー(ダウジングをする人)のようなものかもしれません。

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