簿記一巡 (Accounting Cycle)

明けましておめでとうございます。
今年一年も充実した年になるよう、このブログも出来るだけ続けようと思います。

昨年末に自分のスキルを分析したところ、財務・会計がもっとも苦手だということだったので、年末に簿記3級の簡単な参考書(1000円未満)を読みました。意外と分かりやすく、また簿記の世界はよくできてるなと、感心しました。
現在普及している複式簿記は、14世紀ごろのベニスの商人が発明したと言われていますが、それが今や全世界の企業の経済活動を示す、共通の言語となっているのは驚きです。

非常によく整理されていて、シンプルかつ論理的なところが世界に広まった理由の一つだと思います。一年という会計年度でやるべき事がはっきりしていて、それを簿記一巡と呼ぶそうです。

考え方は超シンプルです。
企業の活動(営業活動、投資活動、財務活動)で発生する取引を、資産、負債、資本、費用、収益に分類(これを細分化したものを勘定科目という)し、それらを仕訳帳にあるルールにしたがって記入していきます(これを仕訳という)。
その仕訳された情報を総勘定元帳に転記することで、勘定科目ごとに全ての取引の履歴が出来上がります。
それを決算時に集計し、勘定科目ごとの残高をまとめたものが試算表であり、それから貸借対照表や損益計算書が出来上がるという仕組みです。

複式簿記が優れているのは、全てが借方・貸方という2面でバランスするようにできているので計算間違いを見つけやすいですし、試算表が示すとおり、
資産+費用=負債+資本+収益 
という公式を覚えておけば、企業の活動の全体像が把握しやすくなります。

明日から新年度が始まるので、今日はここまで。

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