景気動向指数 (Economic Trend Index)

この前、お客様から聞いた話です。「航空業界の売り上げは景気に先行して影響するんです。」
景気に先行するとはどういうことだろう?と思いながら調べてみると、国土交通省が分析していました。(リンク
景気に大きく影響する鉱工業(鉱業・製造業)の生産は、その原料や半製品を搬送する必要があるが、その輸送に航空機が使われることから、航空業界に影響が出るとのことでした。
材料を工場に運ぶまでのタイムラグから、およそ景気の変動の3ヶ月先行して航空業界に変動が見られるとのこと。

なるほどと思いながら、ついでに景気を判断する「景気動向指数」についてまとめてみました。


ニュースで、政府が景気判断を「悪化」とか「足踏み」とか言っているのを聞いて、何を基準にしているのだろうと思ったことはありませんか?実はこれは「景気動向指数」という29のデータを元に定量的に判断しています。
その中でも先行系列と呼ばれる11の指数があり、これを元に近い将来の景気を予測しています。
およそ半分は、製造業の機械受注量や、建設業の住宅着工面積、鉱工業の在庫率など、供給側の指数になっており、残り半分は、日経商品指数や東証株価指数といった経済指標や、消費者態度指数や新規求人数といった様々な指標があります。(これを乱暴に需要側としてまとめました。)

先行指標の後に一致指標(景気と一致する指標)が続き、その後に遅行指標があります。これらの3系列の相関関係を総合的に分析しながら、景気を判断しているんですね。

この先行指標・一致指標・遅行指標という考え方は、広くビジネスにも活用されているもので、チームの目標達成のために決めるKPIを3種類に分けて整理すると良いそうです。

今度自社でも試してみようと思います。

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